宮部みゆき「火車」


火車

著者 宮部みゆき


ネタばれ含みますので注意。

1992年の作品ですね。

オーディブルで聴きました。


まず言いたいのは、
「そこで終わりかい」。

気付いたら残り1分くらい。

にもかかわらず、
どうやって終わるんだと。

やはり、
なりすましてたのは逆だったのか。

そして読者に考えさせる感じか。

って思ってたけど、
そのまま終わったじゃん。


私がなぜ逆だと思ったのかですが、
途中wikiでいつの作品かなとググったんですね。

そしたら、
ネタばれというか、
「最後の1行に犯人が出てくる小説を書こうとした。」
って書いてありました。

まあありがちなどんでん返しかなと。

意外な犯人ね。

って思ってしまっていたと。

そして途中に整形の話があったり。

八重歯がどうとか。

そして幼馴染が、
「声かけさせてくれ」
っていうわけですよ。

これは声をかけて声が幼馴染じゃん、
というか両者ビックリの展開になるなと。

にもかかわらず、
残り1分。

これは逆でした、
ってなってからの謎解きは無理だろ。

って思ってたら、
「そこで終わりかい」。


名作ですね。

ラストのシーンも、
ようやくたどり着いた充実感がいい。

そしてたどり着くまでの流れもいい。

情報を集めて仮説、集めて仮説。

ドラマも見たいですね。